デロンギのマルチダイナミックヒーター「MDH15-BK」と「MDHU15-BK」。
見た目はそっくりですが、操作性・機能性・省エネ性能など、実は中身に大きな違いがあります。
本記事では、2025年最新の仕様をもとに、両モデルの違いを6つのポイント(操作・電力・デザイン・機能・安全性・価格)から徹底比較。
価格差は約3万円〜4万円。ですが、どちらを選ぶかで快適さとランニングコストが大きく変わります。
「リモコン操作だけで十分?」それとも「本体操作ができる高機能モデルがいい?」
この記事を読めば、あなたの生活スタイルにぴったりなマルチダイナミックヒーターが見つかります。
ぜひ購入前の比較検討に役立ててください。
mdh15 bkとmdhu15 bkの違いを一言でまとめると?
デロンギの人気ヒーター「マルチダイナミックヒーター」には、MDH15-BKとMDHU15-BKの2モデルがあります。
見た目はそっくりですが、実際には操作性・省エネ性能・価格帯で大きく違います。
まずはその全体像をざっくりまとめましょう。
比較ポイント | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
操作方法 | リモコン専用 | リモコン+本体クリックノブ操作 |
運転モード数 | 3段階(600/900/1500W) | 5段階(300/600/900/1200/1500W) |
ECO運転 | あり(限定的) | あり(省エネ制御付き) |
カラー展開 | ピュアホワイト+マットブラック | ピュアホワイト+マットブラック/オールブラック |
価格帯(2025年10月時点) | 約26,000〜32,000円 | 約59,000〜67,000円 |
結論として、シンプル操作でコスパ重視ならMDH15-BK、細かい温度管理や省エネ性能を求めるならMDHU15-BKがおすすめです。
次の章では、スペック面での違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
基本スペック比較|どちらも10〜13畳対応の静音ヒーター
ここでは、MDH15-BKとMDHU15-BKの基本仕様を表で比較していきます。
どちらも10〜13畳対応ですが、使いやすさや細かい出力調整の点で差が見えてきます。
項目 | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
対応畳数 | 10〜13畳 | 10〜13畳 |
消費電力 | 最大1500W | 最大1500W |
電力切替 | 600 / 900 / 1500W | 300 / 600 / 900 / 1200 / 1500W |
本体サイズ | 幅275×奥行495×高さ665mm | 幅275×奥行510×高さ665mm |
重量 | 約12.5kg | 約12.5kg |
制御方式 | マイコン制御+オートアダプティブ機能 | マイコン制御+オートアダプティブ機能 |
安全機能 | 転倒時電源遮断/温度過昇防止/チャイルドロック | 転倒時電源遮断/温度過昇防止/チャイルドロック |
両モデルとも「ゼロ風暖房」で空気を乾燥させず、静かにじんわり暖まるのが特徴です。
特にMDHU15-BKは300Wの超低出力運転ができ、省エネ運転時の電気代を抑えやすい点が魅力です。
サイズや重さはほぼ同じなので、置き場所を選ばない点はどちらも共通しています。
操作性の違い|リモコン専用のMDH15 vs 本体操作対応のMDHU15
デロンギのヒーター選びで大きく分かれるのが「操作性」です。
MDH15-BKとMDHU15-BKでは、操作できる範囲と使い勝手が明確に違います。
MDH15-BKはリモコン前提のシンプル設計
MDH15-BKはリモコン専用操作が基本仕様です。
電源のオン・オフ、温度設定、モード切替など、すべてリモコンで操作します。
本体には最低限のボタンしかなく、手動で細かい温度調整を行うことはできません。
リモコンが手元にないと設定を変えられないため、リビングなどで使う場合はリモコンの管理が重要です。
「とにかくシンプルに使いたい」「設定は一度決めたら触らない」という方には向いています。
操作タイプ | MDH15-BK |
---|---|
操作方法 | リモコンのみ |
表示 | デジタルパネルなし(簡易LED表示) |
特徴 | 設定がシンプルで初心者向け |
MDHU15-BKは本体クリックノブ+リモコン操作の両対応
MDHU15-BKは、本体クリックノブ+リモコンの両方で操作可能な仕様です。
中央にあるクリックノブで温度設定やモード変更が直感的にでき、デジタル表示も見やすくなっています。
また、24時間デジタルタイマーやECO運転の切り替えも本体で行えるため、リモコンを紛失しても問題ありません。
本体だけで完結する操作性は、日常使いの快適さに大きく関わります。
操作タイプ | MDHU15-BK |
---|---|
操作方法 | 本体クリックノブ+リモコン両対応 |
表示 | デジタルパネル搭載(温度・タイマー表示あり) |
特徴 | 操作が直感的で使いやすい |
操作性で選ぶなら、圧倒的にMDHU15-BKのほうが快適です。
一方で、設定をほとんど変えないシンプル派はMDH15-BKでも十分と言えるでしょう。
運転モードと電力消費の違いを比較
次に、2モデルの「運転モード」と「電力消費量」の違いを見ていきます。
どちらも最大1500W出力ですが、細かい制御の精度と消費効率に差があります。
3段階(MDH15)と5段階(MDHU15)の出力差
MDH15-BKは3段階(弱・中・強)、MDHU15-BKは5段階(弱・弱中・中・中強・強)に対応しています。
さらに、MDHU15-BKは最低300Wでの超低出力運転が可能で、室温を少しだけ上げたいときにも効率的です。
モデル | 電力切替(W) | モード数 |
---|---|---|
MDH15-BK | 600 / 900 / 1500 | 3段階 |
MDHU15-BK | 300 / 600 / 900 / 1200 / 1500 | 5段階 |
より細かく出力を調整できるMDHU15-BKの方が、電気代を抑えやすい構造です。
ECOモードと電気代の比較
両モデルともECOモードを搭載していますが、その制御精度に差があります。
MDH15-BKは温度設定をわずかに下げるだけの簡易的な省エネ機能。
一方で、MDHU15-BKはオートアダプティブ機能によって室温をセンサーで検知し、出力を自動調整します。
これにより、必要な分だけの電力で快適な温度を保てるのが特徴です。
機能 | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
ECO運転 | 設定温度を下げる省エネモード | オートアダプティブ制御で自動最適化 |
電気代目安(1日8時間・27円/kWh) | 約2,700〜3,000円/月 | 約2,200〜2,500円/月(ECO運転時) |
長時間使うほど、MDHU15-BKの自動制御による節電効果が実感できます。
短時間の使用ならMDH15-BKでも十分ですが、毎日使う暖房としてはMDHU15-BKの方が経済的です。
デザインと外観の違い|本体カラーと質感をチェック
MDH15-BKとMDHU15-BKは、どちらも洗練されたデロンギらしいデザインですが、外観には細かな違いがあります。
特に本体カラーや操作パネルまわりの仕上げが異なるため、部屋の雰囲気に合わせて選ぶことがポイントです。
MDH15-BKはシンプルで無駄のないデザイン
MDH15-BKはピュアホワイト+マットブラックのツートンカラーで、どんな部屋にもなじむ落ち着いた印象です。
操作部がコンパクトで目立たないため、寝室や書斎など、静かな空間に設置しても違和感がありません。
本体の奥行きがわずかに短く、家具のすき間にも収まりやすい点もメリットです。
デザイン項目 | MDH15-BK |
---|---|
本体カラー | ピュアホワイト+マットブラック |
奥行き | 約495mm |
印象 | シンプルでスリム、静かな空間にマッチ |
MDHU15-BKは高級感のある質感と操作パネル
MDHU15-BKは、MDH15-BKと同じく白黒ツートンを基調としながらも、質感や造形がより高級志向に仕上がっています。
フロント部分にはクリックノブやデジタルパネルがあり、近未来的なデザインです。
特にブラック基調モデルは、モダンなリビングやスタイリッシュなインテリアにぴったり。
デザイン項目 | MDHU15-BK |
---|---|
本体カラー | ピュアホワイト+マットブラック/オールブラック |
奥行き | 約510mm |
印象 | 高級感があり存在感のあるデザイン |
どちらも「ゼロ風暖房」による静音性を備えており、見た目だけでなく使い心地にもこだわりが感じられます。
よりモダンでリビング映えするのはMDHU15-BK、空間になじませたいならMDH15-BKが向いています。
その他機能・安全性能の違い
両モデルは安全性の高さで定評のあるデロンギ製ヒーターですが、細かな機能面にも注目すべき違いがあります。
ここでは「便利機能」と「安全性能」に分けて整理します。
便利機能の比較
MDH15-BKとMDHU15-BKの両方にECO運転やタイマー機能が搭載されていますが、制御方式に差があります。
MDHU15-BKは24時間デジタルタイマーを採用しており、1日のスケジュールに合わせた自動運転が可能です。
一方で、MDH15-BKはプリセットされたプログラムを使う固定式のタイマー機能となっています。
機能項目 | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
ECO運転 | 温度を下げる簡易省エネ | 自動最適化するオートアダプティブ制御 |
タイマー機能 | 固定プログラム(カスタム1本) | 24時間デジタルタイマー対応 |
AUTOモード | あり(限定) | あり(高精度制御) |
Wi-Fi対応 | なし | なし(現行モデル) |
安全性能の比較
安全機能はどちらのモデルも同等で、安心して長時間使える設計になっています。
特に転倒時自動電源OFFや温度過昇防止装置は標準搭載で、小さな子どもやペットがいる家庭でも安全です。
安全機能 | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
転倒時自動電源遮断 | 〇 | 〇 |
温度過昇防止装置 | 〇 | 〇 |
チャイルドロック | 〇 | 〇 |
安全プラグ | 〇 | 〇 |
安全性に関しては両モデルとも同レベルで、差はありません。
ただし、操作パネルの位置が異なるため、誤操作のリスクを減らしたい場合はリモコン式のMDH15-BKが安心です。
反対に、細かい温度管理を直接行いたい方はMDHU15-BKが快適に使えます。
価格とコスパを比較|約3万円 vs 約6万円の価値差
MDH15-BKとMDHU15-BKの価格差はおよそ2倍ほどあります。
この差をどう捉えるかで、どちらを選ぶべきかが変わってきます。
ここでは、2025年10月時点の最新価格帯をもとに比較してみましょう。
モデル | 価格帯(2025年10月時点) | 特徴 |
---|---|---|
MDH15-BK | 約26,000〜32,000円 | シンプルでコスパ重視 |
MDHU15-BK | 約59,000〜67,000円 | 高機能・高精度な上位モデル |
価格差の理由は、主に以下の3点にあります。
- 操作性の違い:MDHU15-BKは本体クリックノブ+リモコン両対応
- 出力調整の幅:MDHU15-BKは300Wから細かく省エネ制御可能
- デザインと表示:MDHU15-BKはデジタル表示付きで利便性が高い
一見すると価格差は大きいですが、MDHU15-BKの方が「快適に使える時間」が長く、毎日の使用に向いています。
特に長時間使う家庭では、電気代の節約効果で数年以内に価格差を取り戻せるケースもあります。
ランニングコストの比較(目安)
モデル | 1か月あたりの電気代(1日8時間使用時) | 年間コスト |
---|---|---|
MDH15-BK | 約2,700〜3,000円 | 約32,000〜36,000円 |
MDHU15-BK(ECO運転) | 約2,200〜2,500円 | 約26,000〜30,000円 |
長期的に見ると、MDHU15-BKの方がランニングコストを抑えられるため、実質的なコスパは高めです。
逆に、短期間だけ使うサブ暖房用途ならMDH15-BKの方が効率的です。
どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめモデル診断
ここでは、「あなたの生活スタイル」に合わせたおすすめモデルを整理します。
どちらも優れたヒーターですが、目的によってベストな選択は変わります。
コスパ重視・シンプル操作派なら「MDH15-BK」
MDH15-BKはとにかく操作が簡単で、設置してすぐ使えるのが魅力です。
価格も手頃で、寝室や子ども部屋などのサブ暖房として人気があります。
1台目のマルチダイナミックヒーターとして導入するなら、MDH15-BKが最もバランスの良い選択です。
こんな人におすすめ | 理由 |
---|---|
価格を抑えたい | 約3万円前後で導入可能 |
設定を頻繁に変えない | リモコンで簡単操作 |
寝室や書斎で静かに使いたい | ゼロ風暖房で音が静か |
利便性・省エネ重視派なら「MDHU15-BK」
MDHU15-BKは、デロンギの中でも上位クラスの高性能モデルです。
クリックノブ操作やデジタルパネルで快適に操作でき、ECO制御で省エネ性能も抜群です。
電気代を気にせず快適に使いたい方には、こちらのモデルが圧倒的におすすめです。
こんな人におすすめ | 理由 |
---|---|
日中も長時間使う | 細かな出力調整で無駄がない |
リビングでメイン暖房として使いたい | 10〜13畳対応でパワフル |
省エネ運転を重視したい | オートアダプティブ制御で最適運転 |
また、2025年現在ではMDHU15-BKに「5年保証付き」モデルも登場しており、長期的に安心して使える点も魅力です。
毎冬しっかり暖を取りたいなら、MDHU15-BKがベストな投資になります。
まとめ|あなたにぴったりのマルチダイナミックヒーターは?
ここまで、デロンギのマルチダイナミックヒーター「MDH15-BK」と「MDHU15-BK」の違いを徹底比較してきました。
最後に、それぞれの特徴をもう一度整理しておきましょう。
比較項目 | MDH15-BK | MDHU15-BK |
---|---|---|
価格帯(2025年10月時点) | 約26,000〜32,000円 | 約59,000〜67,000円 |
操作方法 | リモコン専用 | 本体クリックノブ+リモコン操作 |
運転モード数 | 3段階(600/900/1500W) | 5段階(300/600/900/1200/1500W) |
ECO運転 | 簡易省エネモード | オートアダプティブ制御による自動最適化 |
カラー展開 | 1色(ホワイト×ブラック) | 2色(ホワイト×ブラック/オールブラック) |
安全機能 | ◎ 転倒防止・温度過昇防止・チャイルドロック | ◎ 同等 |
どちらを選ぶべきかの目安
価格重視でシンプル操作が良いなら → MDH15-BK
→ サブ暖房・寝室用・一人暮らしの部屋などに最適です。
省エネ・快適性・利便性を重視するなら → MDHU15-BK
→ メイン暖房・リビング用・長時間使用する家庭向きです。
選び方のポイントまとめ
- 短時間利用ならMDH15-BKのコスパが光る
- 長時間運転や節電を重視するならMDHU15-BKが最適
- デザインや操作性にこだわる人にはMDHU15-BKの満足度が高い
どちらのモデルも静音・安全・クリーンな暖房を実現しており、
オイルを使わない「ゼロ風暖房」で乾燥を防ぎながら快適に過ごせます。
もしどちらを買うか迷ったら、まずは自分の「使用時間」と「設置場所」を基準に考えてみましょう。
寝室や書斎で静かに使いたいならMDH15-BK。
リビングや広い部屋で省エネ運転を重視するならMDHU15-BK。
どちらを選んでも、エアコンやファンヒーターにはない、心地よい“無風の暖かさ”を実感できます。
冬の暖房を快適にアップデートしたい方は、ぜひ本記事を参考に選んでみてください。
あなたのライフスタイルにぴったりの一台が、きっと見つかります。